どうする家康 タイトルバック
Edition #1

NHK 大河ドラマ

TV Drama Titleback - Art Direction

一年という時間の中で、日本の歴史を現代に伝えていく大河ドラマは、日本の伝統文化といえる。唯一無二の存在であるこのドラマを、どう後世につないでいくか。『功名が辻』『八重の桜』を経て、オファーをいただく前から、日本の文様や美術表現からどんな作品を現代に生み出せるか、考え続けていた。演出の加藤拓氏と「大河ドラマの存在意義について」会話を重ねた積年。見出したのは「抽象でPOP」というキーワード。日本美術に見られる「雲を線で表す」ような具象を抽象化する表現、「丸や四角を観念的に使う」西洋美術寄りの抽象表現。そうした歴史の上にある表現をどう読み込み、成立させるか、検討を重ねた。

未熟な家康を「丸」に見立て、「真円」へ成長していくプリミティブな線画や時代考証から紡ぎ出した造形。流れ、間、光。長谷川等伯や尾形光琳、葛飾北斎のような絵師たちが、もし現代に生きていたらどんなアニメーションを作っていただろうという想像から、偉大な絵師たちを憑依させるような気持ちで描いたベーススケッチ。

本作はタイトルバックの第一弾。『どうする家康』本編の舞台となる安土桃山時代以前の物語に合わせてシンプルなものに仕上げている。ここから絢爛豪華になっていく日本美術の背景を汲み取り、物語の変遷と共に新たなタイトルバックを発表していく。
— 映像工芸作家 菱川勢一

Titleback Director : Seiichi Hishikawa (DRAWING AND MANUAL)
Animation & Design : Seiichi Hishikawa, Marina Takahashi, Ayaka Takamatsu (DRAWING AND MANUAL)
Logo Design : GOO CHOKI PAR
Music : Hibiki Inamori & NHK Symphony Orchestra
TV Station : Japan Broadcasting Corporation