モノリズム

TV TOKYO「シナぷしゅ」

TV Program - Art Direction

赤ちゃんの世界が「ぷしゅっ」と広がり、パパママの肩の力が「ぷしゅ〜」と抜ける、民放初の0〜2歳児向け番組『シナぷしゅ』。東京大学赤ちゃんラボ監修のもと、ダンス、歌、動物、お絵描き、クイズ、英語など、さまざまな題材を紹介。
2021年10月からスタートした、身近な音の楽しさを発見する新コーナー『モノリズム』は、季節の食べものや色彩、リズミカルな音楽でつくられた“見て聞いてリズムを体感できる”映像作品。監督を務めたアートディレクターの鈴木友唯が、映像実験チーム「ゆゆゆ倶楽部」で“身近な音を採集して音楽をつくる”アートを手がけていたことをきっかけに、作品がプロデューサーの子どもたちから好評を得て『モノリズム』が誕生しました

『モノリズム』をつくる上で心がけたことは「赤ちゃんが日頃から触れ合ったことのある音、好きそうな音を採集して音楽をつくること」。まわりのお母さんやお父さんに赤ちゃんの好きな音をリサーチして、取り入れていきました。あともう一つ気にしたのは季節感。コロナ禍でなかなか外出ができず季節を感じる機会の少ない赤ちゃんに、季節を感じてもらえるように四季の食材、色合いを取り入れました。 『シナぷしゅ』では『ぷしゅぷしゅのまいにち』というコーナーも担当させていただいているのですが、そのコーナーを観たお母さんから「うちの子が爆笑しながら観ている」「出てきたものを真似して家でもやっています」というコメントをいただき、そういう反響をいただくと、こちらで妄想していた「“赤ちゃんはこういうのを楽しんでくれるかも!”が、合っていたんだ!」と嬉しくなります。番組アートディレクションをされている清水貴栄さんのつくられた「ぷしゅぷしゅ」のキャラクターの力もすごいなあと。 企画を考える上で心がけているのは、言語をもたない赤ちゃん相手の番組なので「ロジカルではなく感覚で考える」ということ。視覚的に見て面白い、かわいい、楽しい、ものをつくれるように常に赤ちゃん目線になったつもりで考えています。 言語をもたない赤ちゃんに対しての映像をつくるのって、新しい言語をつくっている感じで、いつもとても楽しく発見があります。今までになかった赤ちゃん向けのコーナーをつくれるように、新しい可能性を模索しつつ、自分も赤ちゃんと一緒に楽しみながら、楽しい映像やコンテンツをつくっていきたいです。
— Director 鈴木友唯|Yui Suzuki

音と映像 : ゆゆゆ倶楽部
Supported by DRAWING AND MANUAL