ONI展
PLAY! MUSEUM

Exhibition - Direction + Design

『ONI ~ 神々山のおなり』場面写真 © 2022 Netflix
会場写真: DRAWING AND MANUAL

ピクサー出身の堤大介とロバート・コンドウ率いるアメリカのアニメーションスタジオ「トンコハウス」。アカデミー賞短編アニメーション賞にもノミネートされたデビュー作『ダム・キーパー』(2014)で脚光を浴び、活動を本格化させました。2022年10月21日、堤大介が監督を務める初の長編アニメーション『ONI ~ 神々山のおなり』がNetflixオリジナル作品として公開されました。古くから日本で描かれてきた「鬼」を題材に、森に暮らすユーモラスな妖怪や神々たちが、誰の心にも潜む恐れと向き合いながら成長する、全4話(計154分)の3DCGアニメーション作品です。

この展覧会は、アニメーション作品の『ONI』を空間演出で味わう新しいエンタテインメント体験です。トンコハウスが得意とする「美しい自然描写」「光や陰影の映像美」で、日本人に語り継がれてきた鬼や妖怪、神々の物語を現代に贈る作品。映像や言葉、音や光の演出に民俗資料を融合させたスペクタクルな展示空間で、自宅やデスクトップだけでは味わえない没入感を実現します。

そのほか、トンコハウスの技術や哲学を盛り込んだ、最新3DCGアニメーションの制作過程を紹介。そして会場内では、『ONI』のアニメーションをスクリーンでも上映。 アニメーション作品を見た方は、もっと『ONI』を感じることができる。そしてアニメーションを見ていない方でも、ONIのエンタテインメント体験と日本の情景にどっぷり浸ることができる展覧会としてデザインされました。

会場には、壁面と特製の手漉き和紙スクリーンに映像を投影。作品の世界を全身で感じられる臨場感を再現します。また、和紙と竹ひごでつくられた提灯が、会場のあちこちを照らします。物語に出てくる戻り橋や灯籠、祭りやぐらを再現展示するほか、会場の随所には、日本全国から蒐集された鬼や妖怪のお面、大きな凧が展示されます。日本の古き良きものづくりや質感と作品の映像美とが渾然一体となり、まるで異空間へトリップしたような体験となります。お面や凧は、国内有数の民俗資料コレクションを所蔵する武蔵野美術大学美術館・図書館 民俗資料室が協力。映像作品を「体感して楽しむ」展覧会として開催された。


「職人の仕事に触れて、
ものづくりの楽しさを感じてもらえたら」

菱川勢一(ONI展会場デザイン)インタビュー
Interview of Seiichi Hishikawa


Space Image Perth Sketch: Ayaka Takamatsu(DRAWING AND MANUAL)

Produce: Tonko House × BlueSheep
Space Creative Direction: Seiichi Hishikawa(DRAWING AND MANUAL)

Craft Makers:
Paper Screen: Naoko Shibuya(紙屋作左ヱ門)山形
Paper Screen Flame: Kenichi Sudo(須藤凧屋 - SUDO IKAYA)新潟
Paper Lamp: Jinya(美濃和紙 陣屋)岐阜

Lighting Installation: Office Nice
Creative Coordinate: Takashi Kobayashi(DRAWING AND MANUAL)
Craft Makers Coordinate: Hiroyuki Saito
Assistant Direction: Aine Hase(DRAWING AND MANUAL)
Image Sketch: Ayaka Takamatsu(DRAWING AND MANUAL)