Mute-Converter開発プロジェクト
DRAWING AND MANUAL + FIXPARTS
Tech Project / Development + Produce
金沢市にある金沢城で行われたイベント「金沢城プロジェクションマッピング」2014年には3回目を数えるこのイベントでは新しい試みとして聴覚が不自由な方にもイベントを楽しんでもらおうと、振動で音を伝える機器「Mute Converter」が開発された。会場の金沢市がある石川県には石川県立ろう学校がある。その生徒である一人に協力をいただいてプロジェクトはスタートした。石川県立ろう学校で繰り返し行われた実際の対象者とのフィードバック、企画側の思い込みがことごとく覆され、耳ではなく体から本当に音楽を楽しむには様々な工夫と試行錯誤が繰り返された。音響の調整はもちろんのこと、機器を体に装着する場合には骨に直接振動が伝わらないよう、足の腿(もも)の部分に布を介して伝えることが最も気持ちよく伝わることがわかった。この開発の経緯はイギリス・ロンドンを拠点とした体に不自由な部分を持つ方へテクノロジーで支援する運動「FIXPARTSプロジェクト」のチームがこのプロジェクトに関心を持っていただき、ヨーロッパをはじめとした海外に発信された。
Development Director: 菱川勢一
Development Co-Director: 専能泰裕 (石川県立ろう学校)
Sound Engineer: 清川進也 (Eighty Eight)
Behind the scene Documentary Director: 宮本正樹
Development & Production: DRAWING AND MANUAL