オープニング

みかづき タイトルバック

NHK 土曜ドラマ

TV Drama Titleback - Art Direction

2019年に放送されたNHK総合土曜ドラマ『みかづき』。原作は森絵都の長編小説。昭和30年代から平成にかけての日本社会の変遷を背景に、塾経営に奮闘した夫婦とその子どもたちを描いた作品。物語は、大島吾郎(高橋一生)が孫の一郎に渡した著作原稿「みかづき」から始まる。そこには、戦後の日本の教育に思いを馳せ、塾経営に奔走した祖母の千明(永作博美)と吾郎の半生が綴られていた。タイトルバックでは、戦後の日本から平成にかけて教育に生涯を捧げた吾郎と千明が、子どもたちや家族とひとつになり、輪を描く。シンプルな線が学び舎を、青の色彩が教育と未来を抽象的に表出しながら、昭和から平成へ、それぞれの時代のそれぞれの姿が交差する。あらゆる過去が結ばれて今になる、時の流れを映像が結ぶ。孫の一郎が吾郎の原稿から祖母・千明の半生を知り、教育に思いを巡らせるドラマの物語を丁寧にとらえたタイトルバック。ロゴデザイン、メインビジュアルも同時に制作。

愛や希望、成長と共に、 未来を開いていく登場人物たちがいて、そこには、いつも優しく輝く月があって、子どもたちを照らしている 。

脚本を読んでいくうち、第一にそんな優しさのある光をつくりたいと思いました。だけど、力強く、包み込んでくれるような光。未来がひらけていくのをイメージした光です。

塾をイメージした空間の中で、登場人物たちみんなで踊ることで、明るく、楽しく、晴れやかな気分になるような映像を目指しました。
また、正解、成功、回転、輪といったストーリーと親和性の高い「まる」をモチーフにした要素を加え、映像にポジティブなアクセントを持たせています。

タイトルバックの世界観は、青のイメージを印象づけるために、ポスターやオープニングもトータルで踏襲しました。この青の色味、ポスターの一枚の絵の中では中々良い色が出せず、何度も印刷を繰り返し調整していきました。

— Direction 池宗清史

エンディング

タイトルバック演出 / 編集 / ロゴデザイン:  池宗清史(DRAWING AND MANUAL)
演出補: 宮本正樹(DRAWING AND MANUAL)
ラインプロデューサー: 森口典孝(DRAWING AND MANUAL)
プロダクションマネージャー :中島唯歌(DRAWING AND MANUAL)
タイトルバック制作:DRAWING AND MANUAL

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